重要文化財狛犬
深川神社宝物殿に安置
陶祖・加藤四郎左エ門景正(藤四郎)作と伝えらる。大正2年(1913)国宝に、昭和25年(1950)には重要文化財に指定されている。鎌倉時代の作と見なされ灰釉(かいゆう)の狛犬でわが国における陶狛の太宗とされる逸品である。古くは雌雄(阿吽)一対であったが、そのうち一箇が盗難にあったと言われており、現在は、吽形だけとなっている。
その胎土は緻密で堅く焼けしまり、へらの跡も鋭く、たてがみは櫛目を使って美しい仕上がりである。全体に淡黄緑色の灰釉が施され、その姿は精悍さに溢れているが、表情にはどこか親しみやすさを感じさせるところがある。残念ながら、慶長年間(約400年前)の神社の火災時に前肢を損傷し、現在は、一部木製で修復されている。
- 昭和25年(1950)
- 国の重要文化財に指定
- 拝観ご希望の方は社務所までお申し出下さい。
- 拝観時間
- 午前10時~午後4時
- 拝観料
- 200円
- ※10月下旬から11月中の土、日曜日は、拝観できません。
- ※上記以外でも神事が行われる場合は、拝観できません。