深川神社

お知らせ

瀬戸被爆ピアノコンサート ~未来へつむぐ希望のかけ橋~

2025年11月25日

瀬戸被爆ピアノコンサート
~未来へつむぐ希望のかけ橋~

瀬戸市愛知万博20周年記念事業
瀬戸被爆ピアノコンサート実行委員会
代表 山本あさひ

去る2025年9月27日、瀬戸被爆ピアノコンサートを開催致しました。

1945年、広島と長崎に投下された原子爆弾は、多くの尊い命と人々の暮らしを一瞬にして奪いました。その中で、爆風や熱線を受けながらも奇跡的に残ったピアノがあります。これが「被爆ピアノ」です。
広島在住の調律師・矢川光則氏の手によって修復されたこのピアノは、今も全国を旅しながら平和の尊さを伝え続けています。そしてこの瀬戸の地は、この被爆ピアノにとって特別な場所です。20年前、愛・地球博のオープニングイベントで、広島県外で初めて演奏されたのが瀬戸でした。

2025年、戦後80年、そして愛・地球博20周年という節目の年に、再び瀬戸で被爆ピアノの音色を響かせることができました。コンサートは瀬戸信用金庫エンゼルホールで開催され、会場には約250名の来場者が訪れました。
今回のコンサートでは、瀬戸市および近隣地域の子どもたちがジブリ作品を中心にピアノ演奏を披露し、プロの演奏家や歌手の皆さまと共に平和への祈りを音に託しました。子どもたちの澄んだ音色と真っすぐな歌声には、未来への希望が宿っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬戸市は平成30年に「平和都市宣言」をして、平和への願いを地域全体で発信するまちとして歩みを進めています。焼きもののまち瀬戸は、古くから自然と共に生き、祈りや感謝と共に文化を育んできた土地です。ものづくりの心と祈りの心が今も息づいています。
戦後80年の今年、子どもたちが戦争体験者の話を直接聞く機会は少なくなりました。けれども、被爆ピアノは「音」で戦争と平和を語り継ぐ存在です。その音色は、言葉では語り尽くせない“いのちの記憶”を伝え、今を生きる私たちに平和の尊さを問いかけてくれます。

私たち瀬戸被爆ピアノコンサート実行委員会は、次世代の日本を担う子どもたち・若者たちが、1年に1回でも戦争で亡くなられた方々を追悼し、唯一の戦争被爆国である日本人として世界平和をリードする若者へと成長してほしいと願い、「平和の種まき活動」を継続的に行います。 これからも瀬戸の地から、被爆ピアノを通じて「未来へ紡ぐ希望のかけ橋」となる活動を続けてまいります。子どもたちが平和の尊さと郷土への誇りを胸に、世界へ羽ばたく未来を願って。

瀬戸から広がるこの祈りの音が、やがて世界へと届き、愛と平和の輪が幾重にも広がっていきますように。

最後に、地域の皆さま、そして深川神社様をはじめとする多くの方々のお力添えがあり、無事に開催することができましたこと、心より感謝申し上げます。

 

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