深川神社

お知らせ

まぁるく生きる~幸せのカタチ~

2026年02月15日

書籍「まぁるく生きる~幸せのカタチ。~」出版に寄せて

ラジオサンキュー パーソナリティ  林ともみ

瀬戸市で生まれて、瀬戸市で育った「せとっこ」の私にとって、深川神社は子どもの頃から大切な場所でした。小さい頃は、近くに住んでいたこともあって、父に連れられて週末はいつも神社に散歩に来ていました。

私もそうですが、子どもたちのお宮参りも、この深川神社でした。

1996年12月31日に生まれた長女は、生まれてすぐに肺が破れて生死をさまよいました。

命の危機を脱してからも何度も体調を崩し、入院中の生後1ヶ月のときに、先天的に障害があることが分かりました。娘が退院するまでの間、何度もこちらを訪れました。

「神社では感謝することが大事で、神頼みはするものではない」

そう聞いてはいましたが、そのときの私は「娘が早く退院できますように」と、必死に神さまにお願いをしていました。

念願かなって退院できたのは翌年の4月1日、娘が生後3か月のときでした。雪の季節から桜の季節になっていました。遅くなってしまったけれど、生後4ヶ月を過ぎた頃に、夫と夫の母も一緒に、お宮参りをしました。

お宮参りは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神さまに報告し、今後の健やかな成長を祈る大切な行事。ご祈祷を受けることができて、本当に嬉しかったことを覚えています。

 

また4年後に誕生した息子のお宮参りは、娘も一緒で家族が増えた感謝の気持ちを報告することができました。

娘は現在、身長127cm、体重23kgになりました。

今まで何度も入院しましたし、命の危機もありました。最重度の知的障害、体幹機能障害もあり、何をするにも手助けが必要です。

私は独身時代から、テレビ、ラジオ、舞台と名古屋を中心に芸能活動をしてきたのですが、出産後は仕事を制限しなくてはならなくなりました。でも、そのおかげで、地元瀬戸市の魅力に気づくことができたような気がしています。

地元のラジオ局、ラジオサンキューでも、福祉番組「ともみとともに」のパーソナリティを務めていて、心のバリアフリーの浸透を目指して福祉を発信していますが、2024年度に中日新聞社からお声がけをいただき、中日新聞朝刊、生活面でコラム「まぁるく生きる」を執筆させていただく機会をいただきました。

そのご縁で、昨年10月27日に、ごま書房新社から書籍「まぁるく生きる~幸せのカタチ。~」が出版される運びとなりました。新聞で連載したコラム全25回がもとになっていますが、新たに書き直し、加筆した内容ですので、コラムを読んでくださっていた方も、また違った気持ちで読んでいただける内容になっています。少し本の内容を抜粋してご紹介します。

序章 いのちとともに」

「一生出ることがない穴に落ちた」

娘の障害を告知されたとき、正直そう思いました。

「娘さんは、21番の染色体の片方の上下が欠損し、くっついて丸くなっている21番環状染色体で報告例は世界で100例ほどしかありません」

~中略~

多分、その頃の私は見栄っ張りで、その場では冷静にふるまっていたのですが、帰宅後の私は大泣きでした。

「どうして、こんなバチが当たったの?私は何も悪いことをしてにのに、、」

私は夫に素直な気持ちをぶつけてしまいました。

「バチ」

なぜ、こんなひどい言葉を発していしまったのだろうかと、私は今でもこのときのことを後悔しています。

「そんなことを言ったら、かわいそうだよ。大丈夫。あの子は大きな使命を持って生まれてきたんだよ」夫は優しくいってくれました。  以下「第1章家族とともに」から「第5章未来とともに」までの構成となっています。

娘を育てる中で、たくさんの出会いと気づきをいただき、今、私は光に照らされています。思い悩んだ日々もあるけれど、娘を出産してからの日々を振りかえり、そのときの思いや感じたことを素直に綴りました。

決して悲しい内容の本ではなく、明るく希望がもてる内容です。私は社会のために私自身ができることは何か、模索し続けています。ぜひ、多くの方に読んでいただき、この本が「自分にできることって何だろう」と考えるきっかけになるといいなあと思っています。

 

お友だちでもある瀬戸市在住のイラストレーター華鼓さんが出版社とやり取りをして、表紙も中のイラストも担当してくださいました。本の内容を吟味して、イメージ通りのイラストを描いてくださり、本当に感謝しています。全国の書店、ネットでもご購入いただけますので、ぜひぜひ、たくさんの皆さんに読んでいただき、娘と生活する日々の中で、私が感じた「気づき」を伝えることができたらと思っています。

この深川神社で健やかな成長を願ったあの日から29年。

娘はゆるやかに成長を続け、毎日楽しそうに過ごしています。

できないことはたくさんあるけれど、たくさんの方々に助けていただきながら、娘はゆるやかに成長を続け、毎日楽しそうに過ごしています。神さまのご加護に感謝しながら、家族で「今」を楽しんで生きていきたいと思っています。

 

 

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