平成32年4月開校予定の「にじの丘学園」に統合される7つの小学校と中学校の後世にも引き継ぎたいよき伝統と特色をお伝えしたいと思います。今回はにじの丘学園の建設現場が目の前に見える祖東中学校です。
ニュージーランドとの国際交流
祖東中学校では、6月4日(火)から10日(月)までニュージーランド(NZ)のワイコウワイ学校と国際交流事業が行われました。この事業は2002年に始まり、1年ごとに受け入れと派遣を交代して続けられているそうです。今年はワイコウワイ学校の生徒12名と先生2名が訪日して、祖東中学校の生徒・先生の自宅にホームステイしました。写真は5日の朝に生徒会が企画した歓迎会の一場面です。歓迎会ではお互いの学校を紹介するプレゼンやハカやポイというマオリの伝統も披露されたとのことです。
以後、それぞれが教室に分かれて、授業・給食・そうじ・部活動等、日常の学校生活を一緒に過ごしました。数学・国語・理科等の通常の授業の他、習字の授業や作陶体験等の体験活動も行われたとのことです。
その一環として、深川神社へも参拝されました。あいにくの雨降りでしたが、生徒たちはそんなことは一向に気にならない元気な様子でした。まずは手水の作法を体験してもらいました。慣れない手つきで一生懸命に手や口を清めてからお参りされました。引率の先生が「じゃあ、最後にみんなの運勢をみてみよう」と英語で言われたので、おみくじに興味津々だった姿が印象的でした。
学校生活を一緒に過ごすと、意図的な交流だけでなく、何気ない触れ合いの中に発見や驚きがあり、生徒たちは肌で習慣や文化の違いを感じられるとのことです。そういう機会が得られることもこの事業の魅力であり、改めて日本の良さに気付いてくれればさらに教育的価値が高まるとのことです。
子どもたちが大人になった時の社会は大きく様変わりすると言われています。したがって、社会がどのように変化しても対応できる力が求められます。祖東中学校の国際交流事業はグローバル化に対応する力の素地を養うという点で価値のある教育だと同行された校長先生はおっしゃいました。
こうしした取り組みも是非にじの丘学園に引き継がれ、世界に通用する人材育成の基となり、国際理解のきっかけとなることを願います。