平成三十年 國府宮はだか祭 五十四年ぶりに瀬戸市より大鏡餅を奉納
平成30年 國府宮はだか祭 大鏡餅奉納 瀬戸市奉賛会 事務局長 刑部 祐介
國府宮神社とは
愛知県稲沢市に鎮座する尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)。古来より尾張の国の総鎮守の神、農商業守護の神、厄除けの神などとして、広く信仰されています。奈良時代に国衙に隣接して鎮座していたことから尾張国の総社と定められ国司自らが祭祀を執り行うことから、通称「國府宮」として広く知られています。尚、尾張国一宮が一宮市の真清田神社(ますみだじんじゃ)、尾張国二宮が犬山市の大縣神社(おおあがたじんじゃ)、尾張国三宮が名古屋市熱田区の熱田神宮(あつたじんぐう)です。
國府宮最大の神事「儺追神事」 別名「國府宮はだか祭」
国府宮はだか祭は、はだか男の数の多さ、その人々が引き起こす勇壮さゆえに全国でも有名な神事の一つとして知られています。この祭りは毎年、旧正月十三日に行われ、その起源は古く神護景雲元年(767年)に悪疫退散の祈祷が始まりと伝えられる古い伝統をもつ神事です。尾張国199所の神様をお招きしてお祭りを行うという一種特殊な祭りであり、江戸時代までは祭場で尾張国神名帳を転読していたと記録されています。
なおい神事写真國府宮はだか祭 大鏡餅奉納とははだか祭斎行上、重要な役割を担うのが「大鏡餅奉納」です。奉納される鏡餅の大きさや奉納パレードの賑々しいことでも有名です。この奉納する大鏡餅は、もち米50俵を使用して作られ、その大きさは日本一。拝殿でその存在を主張するお祭りのメインシンボルであり特別なお供えとなります。77年前、紀元2600年 中島郡平和町法立の荻州立兵中将の肝いりで43表取りのお餅が奉納されたのが始まりであり、国威宣揚の時代でした。そして、今の50表取りの大鏡餅となったのが昭和39年瀬戸市奉賛会の奉納からです。50表取りの大鏡餅は、台座を入れると高さ約2.4メートル、重さ約4トンもあり、國府宮の本殿前の楼門をギリギリくぐる大きさです。
大鏡餅奉納(昭和39年)
瀬戸市奉賛会とは
奉納行事は盛大なもので、その後の瀬戸市の更なる発展の起爆剤となったと言われています。来たる平成30年のはだか祭では、54年ぶりに再び大鏡餅の奉納を引き受けさせて頂き、まちの活性化に繋げていきたいという思いを込め、瀬戸市奉賛会を設立いたしました。大鏡餅奉納行事を瀬戸市不朽の事績として後世に語り継がれ、次世代を担う子どもたちの記憶に残り、心の糧となって将来を力づけてゆく出来事になると確信しています。時と共に形を変えながら1,250年余の歴史をつないできた当事業に、参加体験できる絶好の機会であります。 多くの皆様方にご支援、ご協力を賜りたく存じます。どうぞよろしくお願い致します。瀬戸市も高度成長期であった昭和39年に市をあげて大鏡餅を奉納しました。
これまでの活動
瀬戸市奉賛会設立総会
瀬戸蔵に於いて、愛知県大村知事、瀬戸市伊藤市長をはじめとし、多数の来賓をお招きし盛大に挙行しました。
奉賛会結成奉告祭
瀬戸市奉賛会の結成及び大鏡餅奉納行事の成功を祈願し、総勢80名で國府宮を参拝いたしました。
大幟用竹切
市内各所に立てる大幟の竿に使う真竹を一宮市まで切り出しに行きました
大幟立て
市内各所に平成30年の大鏡餅の奉納行事開催を伝える大幟を奉賛会員の協力のもと人力で立てました。
お田植え祭
餅つきで使うもち米を瀬戸市山口地区にある田んぼに植え、豊作を祈願いたしました。
募財活動
せともの祭りにおいて、大鏡餅奉納行事のPR活動として餅つき大会を開催いたしました。
今後の予定
餅つき行事 平成30年2月22日(木) 場所:尾張東地方卸売市場 瀬戸市南山口町640
市内パレード 平成30年2月26日(月) 場所:瀬戸市内各所 瀬戸市役所 深川神社 山口八幡社
場所:尾張東地方卸売市場 瀬戸市南山口町640
奉納パレード 平成30年2月27日(火) 13時頃より 場所:瀬戸市~國府宮参道~國府宮本殿前
餅つき(昭和39年)
奉納パレード(昭和39年)
なおい神事
願い笹奉納
奉賛会員の募集
餅つき行事、奉納パレード行事に参加、協力いただける奉賛会員を大募集中です。
はだか男の募集
「國府宮はだか祭」当日、瀬戸市奉賛会会員の願いを願い笹に束ね「はだか衆」として、奉納していただく男性を募集しております。年齢は不問、特に厄年を迎える方大歓迎です。
詳しくは、瀬戸市奉賛会ホームページ でご確認ください。