来年4月開校のにじの丘学園に統合される7校、最後は各校の校歌を紹介し締めくくらせていただきます。それぞれの校歌の歌詞を読むと、やきもの街としての歴史や時代背景、地域の特色が見事に記されています。
小学校6年間、中学校3年間それぞれ歌い続けた校歌のメロディーはいつまでも耳に残り、その歌詞はいくつになっても口をついて出てくる懐かしいもの。形の上では7校はなくなりますが、そこで学び、そこで遊び、そこで築いた友達との絆、恩師とのふれ合いは、誰もの記憶から消えることはないでしょう。
それぞれの学び舎に、心から『ありがとう』を贈りたいと思います。
道泉小学校
道泉小学校校歌
一 .
窯神山の松のかげ 緑に映ゆる丘の上昭和のさしそいで 清き泉は湧きいでぬ
汲むもうれしきその流れ 学びの友と睦びつつ
二 .
八百年の歴史もて 海の内外に知られたる里のほまれは陶の業 祖先の勲承けつぎて
いよよ高く瀬戸の名を 挙げん吾等の責重し
三.
知徳をみがき体を練り やがて世のため国のため産業の道 人の道 いよよ振い興さなむ
道の泉を 負いし名に 深き教えのこもりたる
深川小学校
深川小学校校歌
一 .
七百年の 古えを語る陶祖の 石碑は
学舎近く そびえたり
仰げ苦心の そのかみを
二 .
四海にあまねき 陶物の誉と共に 立ち昇る
窯の煙の にぎわいに
いよよ進めん 国の富
三 .
み国のためや 里のため強くあれとの 教えもて
絶えずみがかん わが智徳
うまずきたえん わが からだ
古瀬戸小学校
古瀬戸小学校 校歌
一.
春さみどりの 朝風にこころも はずむ 花のかげ
陶都を ここに 見晴らして
みんな 元気に いま学ぶ
ああ 古瀬戸の丘よ 学び舎よ
たのしい 古瀬戸小学校
二.
陶祖の徳を とこしえにけだかき すがた 仰ぎつつ
春秋 六年 夢清く
みがき きたえて 伸びてゆく
ああ ヒマラヤ杉よ 校門よ
たのしい 古瀬戸小学校
三.
猿投の山の 雪白く書読む 窓の 窯けむり
正しく 強く 日本の
あすへ はばたく 胸張って
ああ沸き立つ歌よ よろこびよ
たのしい 古瀬戸小学校
東明小学校
東明小学校校歌
一.
仰げ 山脈 猿投山歴史は はるか 窯跡に
遠き幾世を しのびつつ
風 新しく いま学ぶ
希望の日々よ よろこびよ
ああ 東明小学校
二.
伸びる野の幸 窯の幸大目の森の 深みどり
声も高らに 書よめば
かがやく明日の 夢が呼ぶ
力のかぎり 励もうよ
ああ 東明小学校
三.
丘の学び舎 この空は世界へつづく 青い空
よい子強い子しっかりと
心をみがき 身を鍛え
正しく清く 育とうよ
ああ東明小学校
祖母懐小学校
祖母懐小学校 校歌
一.
遠く猿投を 見はるかし歴史を誇る 学び舎に
学び学んで たゆまぬ我等
明日つくる おお 祖母懐小学校
二.
陶祖の開いた わが瀬戸のその名ゆかしい 学び舎に
競い競って 伸びゆく我等
技かおる おお 祖母懐小学校
三.
窯の煙は 街に満ち希望をあふれる 学び舎に
励み励んで 夢見る我等
国おこす おお 祖母懐小学校
本山中学校
本山中学校校歌
本山中学校 校歌
一.
光りはまぶし 校庭のきぶしの丘に 見渡せば
なつかしきかな 青山に
つきせぬ陶土 清しきを
二.
轆轤はめぐる 名工の妙なる手業 思ふ時
ほこらしきかな わが郷土
陶の文化の 久しきを
三.
炎は熾る 窯口の燃えはぜる音 聞く時ぞ
いさましきかな 吾が若き
こころはずみて 学べるを
祖東中学校
祖東中学校 校歌
一.
猿投の山の峰高く雲わけ昇る朝日影
緑は映ゆる丘の上に
学びの鐘の高鳴れば
若き血潮は燃ゆるかな
二.
煙は空を彩りて花咲く土の香も高く
陶祖の績あと承けて
祖東の誉伝えんと
若き希望に燃ゆるかな
三.
夕日が丘の頂に登れば遥か山脈の
夕映え染めて銀嶺は
輝き立てりそぞろにも
若き眸の燃ゆるかな