平成32年4月開校予定の「にじの丘学園」に統合される7つの小学校と中学校の後世にも引き継ぎたいよき伝統と特色をお伝えしたいと思います。今回は東明小学校をご紹介します。
はじめに学校の沿革についてです。
東明小学校は、瀬戸市東部、猿投山に抱かれ豊かな自然に恵まれた環境の中にあります。また、1300年の歴史をもつ赤津焼きの町として有名であり、学校は赤津焼の窯元の町並の中に所在します。
学校の歴史は、明治6年9月に雲興寺の境内を間借りして開校した東明学校に始まるそうです。校舎は、明治19年に今の消防団車庫のあたりに新築移転し、西女郎前校舎と呼ばれました。その後、大正12年に現在の場所(東明町)に新築移転し大空校舎と呼ばれました。
西女郎前校舎(明治19年)
大空校舎(大正12年)
校名は開校から2年後に赤津学校、この後、赤津尋常小学校、瀬戸東明高等小学校、瀨戸市立東明国民学校と改名され、昭和22年に瀨戸市立東明小学校と改名され現在に至っています。
現在の校舎(昭和44年~)
温かい地域に見守られて様々な行事が行われています。
親子ふれあい学級「絵付け体験」
毎年6月末に、親子ふれあい学級として、赤津焼の絵付けを体験してもらっているそうです。地域の窯元さんに講師としてご協力いただき、マグカップや小皿に絵付けをします。
親子ふれあい学級
地域とともに行う運動会
小学生の演技の他に、未就学児のかけっこ、1・2年生とお年寄りが一緒に行う玉入れ、町内対抗の障害物リレー、踊りなどで、秋の一日を親子・地域で楽しく過ごしています。
運動会
歩け歩け大会 あまごつかみ
毎年5月の日曜日に公民館が主催する「歩け歩け大会 あまごつかみ」は、子どもたちが大変楽しみにしている行事のひとつだそうです。お目当ては「ねむの森」の清流で行うあまごのつかみ取り。つかまえたあまごはその場で炭火で焼いておいしくいただいているとのことです。
あまごつかみ
お茶会
6年生は毎年2月に、地域の方を講師としてお招きしてお茶会を行っているそうです。地域の作家さんが作ったお茶碗を手に、赤津焼きに親しむ良い機会となっています。
お茶会
地域に支えられた特色ある行事をそのままの形で全て行うことは難しいとは思いますが、各地域が歩み寄り知恵を出し合い、取り込めるものはよい形で受け継ぎ、にじの丘学園の児童、生徒の学校生活が豊かになるよう取り組んでいってほしいものです。