第90回せともの祭り 最後のせともの人形
瀬戸陶磁器卸商業組合
せともの人形は、毎年九月の第2 土日で開催される「せともの祭」の風物詩として毎年多くのお客様が楽しみにして瀬戸に来訪されています。
1932年の初回から制作展示しており、第70回以降は高浜市指定無形文化財保持者 菊人形師の神谷重明さん(86)に、瀬戸陶磁器卸商業協同組合が制作を依頼してきました。
昨年に引き続き今年も新型コロナの影響で祭りが中止となり、高齢を理由に神谷さんによる制作は昨年で最後とのことでしたが健康状態も考慮に入れつつ 最後のせともの人形にふさわしい 瀬戸焼の中興の祖 加藤民吉翁の製作を依頼しました。
長年にわたりやきものの街ならではの「せともの人形」最後となる今回 映像で残して後世に伝えようと撮影が行われました。
映像から分るよう 菊人形の華やかさをやきもので表現する器使いの感性と人形師の熟練の技 その類まれな技術に支えられ今日まで「せともの人形」が作られてきたことがよくわかります。
また瀬戸焼の様々なやきものにより人形のパーツが心を込めて作られている様もご覧いただけます。
令和3年9月11日せともの祭り初日 毎年恒例の例大祭が加藤民吉翁の祭られる窯神神社にて挙行され 二宮あづさ宮司により引き続き加藤民吉翁せともの人形の奉告祭がおごそかに執り行われました。
現在はパルティせとにて展示されております。ぜひ、ご覧ください。
加藤民吉翁(窯神社境内)