境内駐車場整備工事を終えて
施工スタッフ 野村 洋
古くからこの瀬戸の地にある深川神社、歴史ある建造物は地元の皆様に守られ今も建造当時と変わらぬ形を残しています。そんな歴史ある深川神社やホテルを利用される高齢者、障害者から子どもまで、全てのお客様が安心して訪れることができる様、環境整備のためダイワセラミックス株式会社様のご依頼を受け、深川神社駐車場整備工事を施工させていただきました。
<施工前の砂利敷き>
<施工後煉瓦敷き>
現状の砂利の駐車場からレンガ敷の駐車場に変えることで、足元がフラットになり転倒防止につながり、駐車スペースからの砂利の飛び散りを塞ぐことができます。また雨天時にも足元が汚れることがなくなりました。景観に配慮し全ての砂利を取り除くのではなく、要所に残すことにより利便性だけを求めるのではなく、瀬戸市有形文化財への導線としてレンガの色調にも配慮して施工致しました。
『使用レンガ モイストペーブ』
使用したモイストペーブレンガは未使用資源であったキラを有効利用、さらに通常廃棄されるレンガ・タイルを再利用したセラミック系保水性ブロックであり、歩道、パブリックスペース、駐車場など様々な場所で使用することが出来る舗装製品です。毛細管現象によって雨水や敷き砂、砕石の水を吸収し、それを保水、さらに気温上昇・日射により水が蒸発することで、打ち水効果と同じ現象で舗装表面や周辺の外気を下げ、夏季のヒートアイランド現象の緩和に貢献できます。

EPSON MFP image

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『レンガ施工の概要』
1. 現状の砂利を漉き取り、安全に駐車できる勾配に合わせるように測量します。
2. 砂利を取り除いた後の路床を漉き取り整地します。
3. 路床に強度を出すために地盤改良をして転圧します。
4. 砕石にて不陸整正を行い転圧して路盤を造ります。
5. レンガの厚みに合わせて調整砂にて整地します。
6. レンガの高さを合わせて均等に設置します。
7. 珪砂にてレンガの目地を詰め固定します。
※利用目的・場所・現状地盤等により施工方法や手順は適した工法にて施工致します。
結びとなりますが、今回深川神社駐車場整備工事を担当でき光栄に思います。多くの皆様にご協力をいただきまして誠にありがとうございました。また同時期に古墳の整備工事も行われました。地元のレンガを地元の職人の手で一つ一つ仕上げた温かみのある新しく環境整備された駐車場が清々しい古墳の姿を引き立てます。是非とも深川神社に足をお運びいただき、歴史ある空間を感じていただけたら幸いに思います。