ご祈祷料を納めるときに、どのような表書きにすればよいか、とよくお問い合わせをいただきます。
一般的には、「初穂料」「玉串料」を用い、下には納める個人または法人名を書きます。
初穂は、その年に収穫されたお米の穂を意味します。お米そのものを奉納することは特別な場合を除き今はないでしょうが、日本では米の石高で一国の経済力を表したように、神様へ感謝の気持ちを表し捧げるものも貨幣以前は、お米でした。現在も11月23日の新嘗祭には初穂、新米を神様にお供えして五穀豊穣の感謝の御祭を執り行います。
玉串は、榊に白いギザギザの紙垂(シデ)を付けたものを言います。正式な参拝作法では、玉串に自分の気持ちを祈念して神前に捧げます。
また、初穂料、玉串料を入れる封筒についても次のようなきまりがあるので参考にしてください。
水引はふつう祝い事には紅白、金銀、金赤を用います。
一般的に吉事(初宮詣や新築祝いなど)は再びあるようにと蝶結びをしますが、一度きり吉事(婚礼など)は結び切りを用います。
凶事には白や白黒、白紫、白黄の結び切りの水引を用います。
神道のお葬式「神葬祭」には上記のような表書きにします。御霊前は、神仏どちらでも用いることができます。
また「あわじ結び」(各右端)は結び切りの変形で、慶事弔事の両方に使われますが、慶事用は紅白、弔事用は白白です。弔事用の白の水引が見た目には美しいので結婚式などお祝い用と勘違いなさる方もいらっしゃいます。くれぐれもご注意下さい。