神社の南側に宮前公園がある。
6月に入った頃から、公園の岩組の下に小さなビニール袋が置かれていた。
スーパーなので野菜などを詰めるとき自由に使える薄手のビニール袋だった。道路沿いで駐車禁止ではないので車を止めていく人も多いせいか、ゴミのポイ捨てがある場所なので気にしてはゴミを拾ってくる。はじめ見つけたときは、どんなゴミが入っているのかと恐る恐る近づいた。すると草だった。どうやら草取りをしてビニール袋に入れて置いていったもののようだ。
それから、週に一度くらいの割合でそのビニール袋は置かれていた。少しずつゴミ袋の置かれた位置がずれていくにつれて、岩組の下の草は減っていた。時に二つ置かれていることもあった。どなたか奇特な方が草取りをして下さっている。ゴミ拾いはするものの、草取りはやったことがない。境内の草だけでも抜いて余りあるので、正直なところやろうという気持ちのゆとりもない。
公園内は市役所の管理下なので公園内の草刈りや樹木の伐採はされているが、岩組の下の方や歩道は市役所の管轄ではないらしく手つかずの状態である。
いつなさっているのか姿を見ることはない。ゴミが置かれているのを朝発見するので、きっと早朝のことだろう。先日(6月19日)は、草でいっぱいになった瀬戸市の可燃ゴミ袋が一つ置いてあった。ほぼ草取りが完了し辺りはこざっぱりとした。神社の灯篭の周囲もきれにされていた。そこまでやっていただけるとは、本当にありがたいことである。
また、トングとゴミ袋を手にしてゴミ拾いをしている男性を見かけることもときどきある。独りで黙々とはなかなかできないことである。頭が下がる。
世の中は、人それぞれ。
そんな殊勝な方がいらっしゃると思えば、公園の岩組の隙間に犬のフンをとったビニール袋を入れていく輩がいる。ちょうど通りすがりに入れやすい高さで、他者から行為が目につきにくいからか、その場所は空き缶も放り込まれていることがよくある。だいたい同じ種類の缶なので同じ人が度々するようである。フンも毎日ではないが、頻繁である。フンを入れていくことは、衛生面からも空き缶以上にけしからんことである。ペットを飼う以上、責任をもって世話を完結してほしいものである。